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金属元素どおしが結合すると、金属の原子核は結晶の場合きちんと整列しているが、価電子を特定の原子周囲に固定する力が弱く、電子は特定の原子周囲に固定されず自由に動ける。自由電子。そのために、そのために金属結合では、つぎのような金属特有の性質を現す。
分子や原子の間に共有結合やイオン結合がつくれないときであっても、電荷のわずかな偏りが近くの相手の電子を偏らせるため弱い静電気的な力が生じる。この力はとても弱いが、ヤモリが壁に貼り付けるのはこのファンデルワールス力によるものとされている。
水素や窒素などまったく電荷の偏りのないはずの分子であっても、常に瞬間的な電荷の偏り(分散)は生じている。その偏りに影響を受ける形で隣の分子と結合する。(ロンドン分散力)
また、塩化水素や二酸化炭素の固体のように分子内に電荷の偏りがある場合は、お互いが電荷を打ち消しあう向きに(配向)並んだり、電荷の偏りがないものが、それに誘引される形でひきつけられることもある。
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